逆転裁判 逆転のリドル
主催:あそびファクトリー
日時:2016年12月
場所:J-SQUARE SHINAGAWA
結果:脱出失敗
謎解きって、ある命題を常に抱えています。
そもそもなぜそこに謎があるのか。
いわゆる推理系なら犯人が偽装したり偶然が重なって脇道にそれたりで、
謎が生まれることがあります。
ですが、そういうのは答えが用意されていないものです。
間違っても、紙を折って組み合わせたら答えが出た、なんてことはないです。
逆転裁判の公演はSCRAPもやっていたのですが、
謎解きと推理は違う、みたいなことを感じていました。
で、この逆転のリドルなんですが、その矛盾をシンプルに解決しています。
被害者がパズル作家だった。
パズル作家なので証拠品に謎があるのは当然です。
が、言うのは簡単だけどやってみると超大変なんです。
なにしろ、証拠品の謎解きをやりつつ、裁判も平行して進むんです。
証拠品はパズル以外にもいっぱいありますし、
それぞれがどんなものか検品しないといけないです。
そんなわけで、机の上にはいろんなものでわちゃわちゃ。
冒頭で紙が100枚ぐらいあります、と言われて覚悟してたものの、
実際にそれを目の当たりにしてみると絶句するしかない状態です。
個人的には、もし逆転裁判の謎解きがあるんだったら、こんな感じが理想みたいな、
そういう夢がそのまま形になったような公演だと思います。
正直、60分はちょい…どころかかなり辛い、って思える公演です。
しかしながら、クリアとは関係ないところの小ネタまでしっかり作り込んでいて
どんだけ詰まっているんだ…と驚きの連続でした。
2,3時間かけてゆっくりやりたい公演だったなぁ。