シカバネ生存戦略
主催:AnotherVision
日時:2015年9月
場所:ビジョンセンター東京
結果:失敗
生き残るための方法を模索していくゲームです。
AnotherVisionの公演は事前情報が少なくてふわっとしてますね。
(レビュー書きにくいぞ!!)
私が初めてAnotherVisionの名前を知った公演です。
なかなか懐かしい。
まさかテレビで人気を博するとは当時は思わなかったですね。
えらく、ゲームチックな謎解きだなぁと思いました。
もともとリアル脱出ゲームはリアルでない脱出ゲームがあって、
できるだけそこから遠ざけるようにみんな思慮してたんですよね。
もちろん、要所要所はそうではないんですが、
全体としてみたときに、すごくコンピュータゲームっぽいんです。
世代的にそういうゲームが流行った時期は触れたことのない過去のものなんでしょうが、ブームが一巡するとか結局行き着く部分が同じとか考えてしまいますね。
そして、今のAnotherVisionのものを見ているとやっぱり新しいものを作っていて、
色んな意味で転換になった公演なのかなぁと思ったりします。
ロンドン警視庁からの脱出
主催:SCRAP
日時:2017年8月
場所: 原宿ヒミツキチオブスクラップ
結果:成功
コナンのコラボも5回目。
今回はロンドン警視庁と書いて「スコットランドヤード」からの脱出だそうです。
そして、飛び出す謎解き絵本。
もうなにがなにやら…?
ロンドン警視庁をテーマにした遊園地で爆弾騒ぎがあって…、という話です。
飛び出す絵本、本当によくできています。
途中までしかできてなかったりするので、
実際にノリやハサミを使って完成に向けて作り上げていきます。
そして、あっと驚く最後の展開。
絵本のヒミツを見つけた時、衝撃に包まれる!というのは嘘ではないです。
すげぇ!ってなりますね。
ただ、この公演、謎解き部分はすごく良い出来なのですが、
オープニングやエンディング、世界観なんかがどうも噛み合ってないというか…。
なんか、映画や年末特番のタイアップとかで無理やりこういうふうに繋がったのか
大人の事情があるんでしょうけどね…。
Blain's Room
主催:やみなべ
日時:2017年9月
場所:中央区立産業会館
結果:失敗
心を病んだ人の治療法として、直接人が頭のなかに入って治療するという
方法を確立した世界で、私達が治療しに行く、という話です
さて、部屋に入って思ったことは「やべぇ」です。
始まるまでは見てはいけないわけなんですが、所狭しといろんなものが…。
謎解きって、問題を作る側としては結構辛くて、
教科書通りに作っては絶対に駄目で、そうなるとつまらないわけです。
なのでどこかで思考の外をつかないといけない。
そういう意味ではこの公演はとても行儀が悪い公演で、
ストライクゾーンに投げてないから打てないよ、みたいな感覚かもしれません。
私達の会では満員だったので8人のチームだったんですが、
時間によって隔たりがあるみたいで、3人のチームでやることになったらしいです。
8人ではちょっと時間が足りない、みたいな感じだったのに3人では成功だったらしいです。
人数が多いと失敗する。
確かに、そんなフシがあるかもしれませんね。
THE TRUNK
主催:リーチ ルクク
日時:2017年9月
場所:某所(出張依頼)
結果:成功
トランクに入った爆弾を解除する体験ができるゲームです。
そういうのを作っている人がいる、ってのは聞いてたんですけど、
運良く遊べる機会があったので遊んできました。
本当にトランクがあって、タイマーがあって、
ピッピッピッとカウントダウンしていて…爆弾解体です。
ネジで蓋を開け、そこにある謎をといて解除していき…。
ニッパーで配線を切っていくのは興奮します。
映画とかであるまんまあれ。
実際、ギミックも凝っていて、え、そういうのができるの!?とか
進研ゼミでやったやつだ!ってのがあったりとか、
うおお!!ってポイントが盛り沢山です。
こういうのを一人で作り上げるのすごいなぁ…。
また新しい新作とかも期待したいです。
空飛ぶ島マゴニア
主催:タンブルウィード
日時:2017年9月
場所:イベントカフェスイッチ
結果:失敗
ここんとこ新作ラッシュで、それもどれも面白い感じのタンブルウィード新作です。
今回の舞台は空飛ぶ島マゴニア。
親方、空から女の子が!みたいな世界を想像させます。
もちろん、空飛ぶ島なので、地上とはあらゆるものが違うわけです。
存在そのものが謎の塊ですね。
今回のイベントは4人チーム、私のチームは3人でした。
苦戦するかなーと思ったんですが、
作業分担が少ないので、人数が多くてもうまくいかないでしょう。
とりあえず、5分ぐらい残して最後の答えは出たんですが、
過去の問題をチェックすると、「なんかおかしくない?」って箇所があるんですよね。
まぁ、ここはマゴニアだし、文化の違いなのかなぁとか思ってたんですが…。
謎解きに重要なこと、それは「情報共有」と「役割分担」。
疑問は共有しましょう。
いやぁ、すべての疑問がさっぱりと解決する見事な解答でした。
冒頭に書いているとおり、失敗していますけど…。
異文化を旅する謎解きは、なかなか楽しいですよね。
天才建築家 伊東忠太からの挑戦状
主催:Toy×ボーズ
日時:2017年2月
場所:築地本願寺
結果:成功
謎解きイベントもいろんなものがありますが、
まさかお寺のイベントってのもすごいですね。
なにしろ、会場が本格的。
お香の香りもそれっぽいし、内装もそれっぽいし
ってか、本物です、紛れもないお寺。
伊東忠太という人は、この築地本願寺を設計した人で、
寺という文化を守りつつも西洋の文化を取り入れたことで評価されたらしいです。
その人によって何故か寺に閉じ込められ、脱出方法を探すということになります。
なにしろ、謎の難易度もちょうどよくて、程よくつまりながらも進むのがいいですが、
お寺を歩き回るってのが本当に楽しいですね。
こんな機会でもないとこないですからね…。
結構早めにとき終えてしまったので、後はひたすらウロウロして観光をしていました。
夜なので外にあるものは余り見えないんですけど、
それでもなかなかの体験です。
地図の一箇所になぜか「ぐろてすく」と書いてあったので、
なんでここだけそんな書き方なのwと、謎に関係あるんだろうかと考えてましたが、
グロテスクって美術様式の一つを表す言葉なんですね。
もし行く機会があれば、本物のグロテスクってこれなんだ~と眺めると面白いです。
築地本願寺の見学ツアーとしても完璧なまでの仕上がり。
アフターストーリーまでしっかりと作られていて、とても楽しい公演でした。
謎解きに使ったバインダーとペンまでもらったのですが、
このバインダーはとてもしっかりした作りで、今でも愛用していています。
アイドルは100万回死ぬ
主催:SCRAP
日時:2016年9月
場所:アジトオブスクラップ下北沢ナゾビル
結果:成功
個人的にはチラシなどでかなりネタバレされていると思うこの公演です。
いざ公演が始まるとアイドルがいます。
死にます。
そしたら時が戻ってまたアイドルが生きています。
でもほっておくと死にます。
うん、何もわからない。
でも、ループは10回もあるので、じっくりと…情報を集めていくわけです。
この公演はまさに意欲作とも実験作とも言えると思うんですよね。
10回もループがあると60分としても6分しかない。
その短い時間でもコンパクトながらうまくルートを作り込んでいると思います。
ただ、シナリオスキップが欲しい…と思うことがなんどか…。
そして、ループってことは同じルートをたどるためには
同じ行動をしないといけないんです。
結構忙しいんですが、10人全員が必要、ってほどではないんですよね。
なので、後半はやや暇。
この辺は仕方ないと割り切るしかないのかなぁという感じです
ですが、アイドルを救うってのは面白いです。
これでうまくいくはず…えええー、そうくるの!?
じゃあこうすれば… あれ、そうしたらこれがないよ…?
こういう四苦八苦がなかなか楽しいです。
紙とペンを使ったような、パズルのような謎もないですから、
ああいうのがちょっと…って人なんかにおすすめですね。